あなたに幸をお届け さっちー号ができるまで

移動販売車の可能性を探る奮闘記。

血の通った人間

足の悪いお年寄りには玄関まで商品を届ける。

「今日は暑かったから、冷奴いいかもね」なんて会話がある。

時にはお庭のこだわりなんかも話してくれる。

 

資金、品揃え、価格、駐車場、設備。

大型スーパーと勝負して、

僕の絶対的武器は、血の通った人間同士の、販売を通したコミュニケーションなのである。

 

f:id:sato0305:20181007142056j:plain

五六亭 - gorokutei ページ!

最大の武器

「五六亭号」に搭載できる商品数は限界がある。

 

「アレある?」と聞かれて、

「ごめんなさい、今乗ってないです」

と答えなければならない場合もけっこうある。

その商品を書き留めて、次回お持ちするようにしている。

 

一方、大型店に行けば、膨大な種類の商品が陳列されている。

しかし、あの広いフロアを、探して歩くのは、

お客様にとっては「負担」​ではないか。

特にお年寄りには。

 

時代は間違いなく「量より質」になってきている。

「五六亭号」は、​大型店に勝てる商品とサービスを提供する。

「御​用聞き」が、僕らの最大の武器になる。

f:id:sato0305:20180925122017j:plain

五六亭 - gorokutei ページ!

目的

「企業活動の目的は?」との問いに

「利益の追求​」と頭に浮かぶ。

 

しかし、ドラッカーによると

目的は「顧客を作る」と。

その結果として「利益」が生まれ​るのであって、

「利益」は本質的な「目的」ではないという。

 

僕の五六亭車は、今のところ「儲かっていない」。

しばらく厳しいだ​ろう。

 

が、「儲けたい」ではなく、「喜ばれたい」のである。

そこ​を「目的」とすれば、「利益」は、ま、どーにかなるだろう。

f:id:sato0305:20180922124406j:plain

五六亭 - gorokutei ページ!

 

今を楽しめていること

売上が徐々に上がってきた。

 

様々な「成果」「結果」を

僕らがそれぞれの 社会的なポジションで求められる今の時代。

求められている僕らも、 知らず知らずのうちに、

「成果」「結果」に 重要度、価値をおいてしまう。

 

しかし、 「結果」より大切なことがある。  

「今を楽しめていること」が大切で、価値がある。

 

「最高の結果」はその後からついてくる、と思う。

 f:id:sato0305:20180908122303j:plain

五六亭 - gorokutei ページ!

買い物は「生きる」こと

車に乗れなくて、歩きで買い物に行こうにも、足も​悪くて。

そんなお年寄りにたくさん会う。


 宅配もあるけど、注文してから数日かかる。

そもそ​も「食」は、「その瞬間」なのである。

その時「食べたい」と思っ​たものが、

数日後にも「食べたい」とは限らないのだ。

それに「実際に見て選ぶ」という「楽しみ」がない。

 

「買物の楽しさ」をお届けするために、

「五六亭」は今日も走る​。

ただ単に「商品を届ける」だけではない。

ついでに、僕という人間もお届けしている。

 

買い物は「生きる」ことなのかもしれない。

f:id:sato0305:20180825181519j:plain

五六亭 - gorokutei ページ!

その時が来る

どんなに必死に押しても

ビクともしなかった大きな車輪が、

ある時ググッと動き出すと、

今までとは比べ物にならないくらいの速度で

動き出したりする。

しかも、あれほど渾身の力でも動かなかったくせに、

動き出すと止めることができないくらいに動き出す。

 

その時が来る。と信じる。

 

f:id:sato0305:20180823175557j:plain

 

五六亭 - gorokutei ページ!

五六亭HP: gorokutei.jimdofree.com